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氷の涙 [オリジナルカクテル]

いらっしゃいませ。お待ちしておりました。

えぇ、しばらくお休みを頂いてて、ほんとすみません。

お詫びと言ってはなんですが、新しいカクテルをご用意いたしております。
もしよろしければ、如何でしょうか。


氷の涙

IceTears.png
素材 推奨銘柄 分量
ウォッカ   50ml
モルトウィスキー   5ml
シロップ   5ml
ブルーキュラソー   少量
ステア&カクテルグラス


    目をふせ 静かにたたずむお前は

    もう何も信じない

    そうやって あえて心を閉ざし

       氷の如く冷たい涙を流すのは 何故?



はてさて、すっかりご無沙汰しております。店主、氷の翡翠です。
最近、すっかりオンラインゲームにはまっていまして、家に居る間中、ゲーム三昧。厄年過ぎたおっさんが、これでええねんやろか(汗)。

そのオンライゲーム、SiLKROAD Onlieって言うのですが、そこでもやっぱり、『氷のヒスイ』で出ています。漢字やないのは、第二水準漢字の『翡』が使えないためです。いくつかサブキャラも作れるので、『霞のひすい』『氷のひすい』なんてのもあります。

そのうちの1つに『氷の涙』というキャラがあり、今回のカクテルにはその名前を冠しました。

モルトウィスキーは、スコッチだとかシングルモルトだとか、特にこだわりはありません。ブレンディッドでも、かまいません。モルトの風味がするものをお使いください。アメリカンウィスキーであるバーボンウィスキーとかライウィスキーは風味が異なるので、NGです。もちろん、それらを使っても良いのですが、『氷の涙』はモルトウィスキーでお願いします。

そして、一番の問題が、ブルーキュラソーの分量。淡い水色をイメージしていますので、3mlぐらいがベストなのかな?と思っています。写真は結構青めなんですが、携帯電話のしょぼいカメラとショットバーの照明では、これ以上淡い色にしてしまうと透明のカクテルに見えてしまうため、あえて少し濃いめの色に仕上げています。

ブルーキュラソーの分量は1tspと書きたいところだったのですが、公称値は1tsp=5mlだとか。実際、5mlも入れてしまうと色が濃すぎるんですよね。また、1tspはバースプーン1杯なのですが、バースプーン自体の大きさもまちまちやし、すりきり1杯と表面張力バリバリでは、量が違ってきます。

なので、あえて『少量』という記述にしています。

このカクテル、最初は『涙色』という名前にしようと思っていました。女の子には『涙色』の方がウケが良さそうですね。

シロップのおかげで少しだけ甘く、アルコール度数はレシピ表を見たらわかる通りもちろん強です。モルトウィスキーの大人っぽい風味とブルーキュラソーによる不思議な風味、そして綺麗な淡い青色。考え事する際には、ぴったりのカクテルだと思います。

ドライな味がお好みのかたには、シロップ抜きで、ウオッカを55ml、モルトウィスキーを5mlって感じでどうぞ♪
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優しくない方が気にかかる [オリジナルカクテル]

いらっしゃいませ。おひさしぶりですね。

お元気そうで、なによりです。

えぇ、そうなんです。最近、来てくださるお客様が増えましてね。
とてもありがたいことです。

オーダーは、何にいたしましょうか?

特にご指定がなければ、ニューカクテルはいかが?


優しくない方が気にかかる

素材 推奨銘柄 分量
ラム   30ml
ヴァイオレットリキュール   20ml
フレッシュレモンジュース   10ml
はちみつ   1tsp
チェリー   1
シェイク&カクテルグラス

    つきあうなら 優しい人がいい

    そう言うお前は
    優しくない人ばかり 気にかけている

    だからお前は

       こちらを見ない


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悪魔の安らぎ [オリジナルカクテル]

いらっしゃいませ。どうぞ、こちらに。

連日のお越し、ありがとうございます。
お飲み物は、何になさいます?

おまかせですか。。。そうですね。あ、今夜はどちらかで、お酒を頂いてから?

そうですか。では、ちょっと軽めのカクテルを。こちら、いかがですか?


悪魔の安らぎ

素材 推奨銘柄 分量
ドライベルモット   20ml
ブルーキュラソー   20ml
フレッシュレモンジュース   20ml
アロマティックビター アンゴスチュラ 1dash
シェイク&カクテルグラス (ビターは後入れ)

    あなたは天使? それとも悪魔?

    仕打ちを与えてくれるのか
    それとも安らぎを与えてくれるのか

    いずれにしても

       きっとあなたを選んでしまうだろう


という訳で、五年越しで完成したカクテルです。いぇ、もっと経ってるかもしれません。

天使の仕打ちと対になるカクテルで、やっと念願叶って2つ揃えることが出来ました。

昔チャレンジしてた頃は、どういうレシピだったかすっかり忘れてしまいました。また、この原型を思いついてからも、あれこれ試行錯誤の繰り返しでした。シェリーを使ったらシェリーの風味ばかりが目だってしまったり、グレープフルーツジュースやパインジュースを使ったら何か味が締まらないのでレモンジュースを足したり、サザンカンフォートを使ったりもしてました。

とある日、ジュースはレモンだけで単純にやってみようかと思って作ってもらったら、あらまぁ、意外と美味しい! でも、もひとつ味が締まってないので、ビターを入れてみようと。

オレンジビターとアンゴスチュラビター、どちらにしようか散々迷って、オレンジビターを入れてシェイクしてもらいました。

   お! 美味しい!!

ただ、美味しいねんけど、もひとつ面白みがあらへんねぇ。。。

ってなことを経て、アンゴスチュラビターの登場・・・なんですが、作ってもらったバーテンダーのかたが、アンゴスチュラビターを入れ忘れたという(笑)。

それならばということで、グラスに入ったカクテルに直接入れてもらいました。

  おぉっ!見ため、ダークなもやもや感があって、これは面白い!

  味も面白いっ!

怪我の功名ってのは、こういうことを言うんやろなと、納得しながら完成に至りました。

明るいライティングの下で撮った写真も、ご覧ください。

バックバーのボトルのラベルでも表面に写ってるのかな? よくわかりませんが、なかなかええ感じでしょ(笑)。

カクテル好きのかたならレシピを見ただけでなんとなく味が想像できると思いますが、思ったよりは美味しいですよ。あまりバーに行かないかたには、説明が難しいですね。なんてゆーか、独特の不思議な風味です・・・としか、言い様が無いかも。

悪魔の安らぎという名前を表現するにあたって、見た目は悪いけど飲むとアルコールも強くないものをというコンセプトであるため、度数は弱めです。天使の仕打ちはジンとブランデーで50ml、カンパリが10mlという飲み手を選ぶ強さなのですが、それと比べると3分の1ぐらいの度数になるかな。計算してないけど、それぐらいだと思います。

ところで、前回までの物語を読んでくださったかたは、「あっ!」と気付いたのでは?

そうです。7月4日の出来事(中編)に出てきた、「あれと、これと、それ、All 20を・・・」という会話のカクテルです。物語の中で紹介しようかとも思ったんやけど、せっかくやから記事数稼ぎにと(笑)。

はてさて、物語に出てくる縁ちゃんは、天使なのか悪魔なのか、ふふふ・・・(謎笑)。

お酒に強いかたでしたら、是非、天使の仕打ちとセットで飲んでみてくださいね!


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縁 - Yukari - [オリジナルカクテル]


縁 - Yukari -

素材 推奨銘柄 分量
テキーラ   50ml
桜リキュール   10ml
フレッシュライムスライス   1piece
クラッシュアイス&グラス&ビルド

    肌寒き 月の雫も消える朝

        偲ぶ姿は さくら色なり


そうなんです。前回の『五・七・五・七・七』は、今回のオリジナルカクテルの前フリだったんです。誰も気付かなかったでしょ? ま、そりゃそうだわな。

このカクテルは、特にグラスにはこだわりません。というか、今までも、特にグラスにこだわってる訳ではなかったのですけどね。オールドファッションドグラス、タンブラー、ワイングラス、なんでもおっけーです。

クラッシュアイスを敷き詰め、テキーラと桜リキュールを注いで、最後にライムのスライスを飾る。いたって、シンプルなカクテルです。あ、ライムは飾りとしての役割がメインなので、絞らず果汁を出さないのが基本ですが、そこはお好みで。

テキーラは苦手な酒だったのですが、こうやって飲むと、意外とおいしい! このカクテルを実現してもらった『いつものAraratさん』では、苦手な酒を伝えてるにもかかわらず、それを使ったカクテルが昔は良く出てきてて(笑)。ま、もちろん、そういう出し方を好む私が相手だってこともあるので、普通は心配しなくても苦手なお酒を使ったカクテルが出てくることはありません。で、その苦手な酒を使ってるはずのカクテルが、またおいしくてね。そうやって、苦手な酒がおいしい酒に変わっていったってことが多々あります。今回は、自分で考えたレシピで作ったカクテルで、テキーラもなかなかイケルかも!なんて思えたもんですから、めっちゃ嬉しくて♪

という訳で、嬉しさのあまり、斜め上からも撮影してみました。右上には、桜リキュールのボトルも写っています。

『肌寒き・・・』で始まる短歌は、人と人との縁をテーマに作ったもので、短歌に合わせてカクテルを作ろうと最初から決めていました。テキーラは、ウィスキーとかジンとかのスピリッツに比べると、馴染みの少ない酒だと思います。カクテル通の人ならともかく、一般の方々にとってテキーラを使ったカクテルなんて、マルガリータとテキーラサンライズぐらいしかあまり知られてないのでは?って思うぐらいです。つまり、馴染みが少ないだけに、洋酒というイメージが強いと思われます。それに、和のイメージの代表格ともいえる桜をプラスすることで、縁というものを表現してみたつもりです。

ところで、Shot Bar Araratさんのマスター Hypnotiq さんに作ってもらった時には、

この写真の様に、ストローが添えられていました。

・・・って、テキーラが5/6ですよ?おいおいって(笑)。私は元々そんなに酒に強い訳ではないのだから、ハードスピリッツにストローを添えられても(笑)。でも、そうやって遊び心を入れてくれるマスターに、とっても感謝♪ ま、ほかのお客さんが見てたら、色も可愛いしストローが添えられてるからアルコールも弱そうに思うでしょうから、面白いかも。なので、しっかりストローでいただきました(笑)。

まぁ、酔うわ酔うわで、家に帰り着いた途端にバタンキュー(死語?)でしたが、満足できるカクテルに仕上がったので気分は上々でした。

全然ひねりのないカクテルなので、オリジナルカクテルというのもおこがましいかと思ったのですが、Hypnotiqさんが、

 「なかなかいいよ。ひねりの無いとこが、かえってひねりに思える。」

とおっしゃってくださったので、思い切ってオリジナルカクテルのカテゴリでアップしました。でも、ほんと、私自身はめっちゃ気に入ってるんです。


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カッコいいオーダー in BAR [オリジナルカクテル]

Vodka Martini, shaken, not stirred.
(ウォッカマティーニを。ステアじゃなくシェイクで。)

これほどカッコいいオーダーをするのは、世の中広しと言えども、ジェームズ・ボンドだけでしょう。

みなさん、こんにちは。おにーさまと呼ばれたいおじさま、氷の翡翠です。

先日、バーで飲みながら「カッコいいオーダーって、どんなんやろ?」と思ったのが、今回の記事を書くきっかけです。まずはということで、昔どこかで見かけたジェームズ・ボンドの台詞を思い出し、トップを飾ってみました。最初は、記事のタイトルにしようかと思ったんですが、映画好きなかたが間違えると申し訳ないので、やめました。

以前、マティーニについての記事を書いたことがあります。ぐふ、私の写真入り(笑)。マティーニといえば、ジンとドライベルモットのレシピが日本では一般的ですが、アメリカではジェームズ・ボンドのおかげ(だけではないようですが)で、ウォッカマティーニが一般的という話を聞いたことがあります。

マティーニは、ジンとベルモット、そしてオレンジビターをミキシンググラスで混ぜるもの。オレンジビターを使わずに、グラスに注いだあとレモンピール(表皮)で香り付けという作り方もよく見かけます。あ、そうそう、カクテルピンを刺したオリーブも忘れずに。

それを、ジンではなくウォッカに代えて、かつシェイクで・・・なんてのは、ジェームズ・ボンドだからサマになること。もちろん、現在はウォッカマティーニは広く認知されているので、同じオーダーをしても誰もなんとも思わないでしょうし、レシピを言わなくても名前だけで作ってもらえます。
ですが、ジェームズ・ボンドが言ってなくて私がバーで言ったとしたら、きっと、

「マティーニたるものが何なのか知らんのか、ボケ。」

と、聞いていた人達は思うことでしょう。。。

007の原作では、ジェームズ・ボンドの台詞はこんなのだそうです。

Just a moment. Three measures of Gordon’s, one of vodka, half a measure of Kina Lillet. Shake it very well until it’s ice-cold, then add a large slice of lemon-peel. Got it?

・・・ウォッカマティーニちゃうやんけ!

ゴードンのドライジン、ウォッカ、キナ・リレ、これを3:1:0.5の比率でシェイクし、大きめのレモンピールを入れるという内容。007カジノ・ロワイヤル2006年度版では、このオリジナルのレシピで登場しているそうです。私は見てないので、間違ってたらすみません。

あかん、このまま書いてると、ウォッカマティーニの記事になってしまう。。。

というところで、『カッコいいオーダー in BAR』を始めましょう。

と意気込んでみたものの、頭の中はからっぽです。続きは、バーで飲んでから書くことにしよう。現在、3月31日16時25分。。。


現在、4月1日13時7分。ついつい、朝まで飲んでしまいました。なんでこんな若い子みたいな生活してるんやろ?(苦笑)

ネタは、全然考えてません(笑)。なので、今から考えながら書いていくことにします。

■お決まりパターンのオーダー
お決まりのパターンがあると、バーテンダーのかたも、そろそろ次のアレだな・・・と、阿吽の呼吸がそこに生まれます。常連さんならではのやりとりに、カッコよさを感じます。

■礼儀正しいオーダー
「おい、いつものくれ。」なんて言うお客は、どこでも居ます。ほんと、横で見ててうんざりしてしまいます。
「いつものをお願いします。」・・・めちゃカッコいい!たとえ地位も名誉もある偉い人だったとしても、偉そうにしてたら台無し。上品やなくてもええけど、人と話をする時は丁寧にってのが、一般常識でしょう。偉そうにしなくても、カッコよさはにじみでてくるもんです。

■「次は、もう少し甘めのを。」
これ、甘めってだけでなく、ドライ、ビター、さっぱり、なんでもいいんです。自分の好みを伝える、これがカッコいい。人の好みは十人十色、出てきたカクテルが口に合わないことはあって当たり前。2chやblogでこきおろす前に、自分の好みで作ってもらえるよう努力するのが客の役目だと思います。
これの上級が、「実は、お酒、あまり飲めないんです。」っての。飲めないけど付き合いで仕方なくバーに来たって人もいらっしゃると思いますが、そこでカッコつけないところがカッコいい。

う~ん、もっといろいろあるかな?と記事を書き始めたのですが、これぐらいしか今は思いつきません。なんだか悔しいけど、無理して書いても意味不明なものになるので、やめておきます。

今、ふと思いました。『カッコいい飲み方』ってのが、ありますよね。

カッコいい飲み方は、オーダーの時から始まる。

おぉ!名言だ!(自画自賛) でもま、今思いついたにしては、まぁまぁでしょ(笑)。

ちなみに、私のオーダーの仕方です。(よく行く店の話です)

えっと、ジン、チナール、カラントを50:5:5、ステアでお願いします。ジンは、今日は何がええかなー。。。う~ん、ほなら、タンカレーで。



・・・すこぶるカッコ悪い。   お料理教室かいな。。。

オチがついたところで(名言やなく↑がオチ)、最後に、ジェームズ・ボンドふうに、カッコよく。

Rainbow Cocktail, shaken, not build.
(レインボーカクテルを。ビルドじゃなくシェイクで。)

意味不明なかたは、『カクテル×カクテル』さんで、写真を是非ご覧ください。

レインボーカクテルの写真


樹海 [オリジナルカクテル]

樹海といえば、おそらく多くのかたが『青木ヶ原樹海』をイメージすると思います。
けれど、絶望、悲哀、別離、最期、そんなものはこのカクテルのテーマではありません。

   飲んでもらって、思い留まって欲しい。

そんな思いを込めたカクテルです。


樹海

素材 推奨銘柄 分量
ウォッカ プレーンなもの 50ml
グリーンティーリキュール   5ml
カンパリ   5ml
ステア&カクテルグラス

  ドレスデングリーンの樹海を抜けると
  そこには きっと君がいるだろう

     さあ 帰ろう
     愛する人の住む街へ


前回、水平線で囲ったらカクテルメニューみたいだと自分で言ってて、自己暗示か何かわかりませんが妙に気に入ってしまったので、しばらくはこんな感じで私のオリジナルカクテルを紹介します。

メニューの文章ですが、くっさい台詞ですねー。でもま、好きだと思える人や、こちらを好きと思ってくれる人は、世の中ひとりやふたりは居る筈です。だから私は、そんな人たちとかかわりを持っていたいですね。死ぬぐらいなら逃げます、私なら。

このカクテルは、グリーンティーリキュールの色の濃さによって、色が変わります。私の気に入ってる色合いは、写真の様な黄金色です。

けれど、カクテルを上から見下ろすと、まるでドレスデングリーン。

ドレスデングリーン(Dresden green)とは、グリーンダイヤモンドのこと。実際は、そこまで綺麗な緑色になってる訳ではないんですが、そう言った方が女性にはウケが良いかと思いまして(笑)。

でも、ほんと、綺麗な色なんですよ!

こんな感じなのですが、実際、もうちょっと緑がかっています。どこのバーに行っても必ず有ると思われる材料だけなので、ぜひおためしください。

と・こ・ろ・で

前回のオリジナルカクテル『Lost Virgin』なんですが、その記事だけ閲覧数がほかの記事の3倍ぐらいのペースで上がりました。冒頭でお詫びを書いておいて良かった(汗)。


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Lost Virgin [オリジナルカクテル]

ドキドキしながら来てもた方々、ごめんなさい。

タイトルは、オリジナルカクテルの名前です。延々ひっぱった挙句、カクテルのことだとわかったら怒られてしまいそうなので、最初に謝っておきます。


Lost Virgin

素材 推奨銘柄 分量
ドライジン   30ml
桜リキュール 淡い桜色のリキュール 20ml
ホワイトキュラソー   10ml
カンパリ   1tsp
ステア&カクテルグラス

  淡い桜色で綺麗な思い出をイメージし、
   強いお酒で切なさを表現したつもりです。

  大好きな人を思い出しながら、
   お召し上がりください。


上下をラインで囲むだけで、ちょっとしたカクテルブックみたいになるねー。

このカクテルは、SUNTORY JAPONE 桜とジン、コアントローを混ぜてみた際、なんだかグレープフルーツみたいな風味を感じたところから、もっと昇華させたいと思って作ったものです。結局、グレープフルーツの様な感じはどこかに行ってしまいましたが、中甘で優しい口当たりに仕上がりました。

余談ですが、今まで、カクテルの名前はなるべく英語表記を避けていました。その理由は、英語が苦手なかたでも読めるようにと思ったからです。

 ※まだそういう主義が固まってなかった頃は、英語表記もありますけどね。

でも、さすがにこの名前は、恥ずかしくってカタカナ表記ができませんでした(赤面)。

 ※ええ歳こいて何が赤面じゃ!とかってツッコミは入れないでくださいね。

話を戻します。推奨銘柄には記載していませんが、私のお気に入りはこれです。


左から順に紹介します。

   カンパリ(ビターリキュール)
   JAPONE 桜(桜リキュール)
   タンカレー(ドライジン)
   コアントロー(ホワイトキュラソー)

カテゴリとしては『桜リキュール』ではなく『チェリーリキュール』という方がしっくりくるかもしれませんね。けれど、CHERRY HEERINGの様に赤いリキュールが多く、それを使ってしまうと私の目指したカクテルのイメージとかけ離れてしまいます。

このカクテルは桜色に限定したいため、『桜リキュール』としました。

このカクテルを作ってからの後日談なのですが、仕事が忙しくて1ヶ月ぶりぐらいに某バーに行った際、なにげなくカクテルメニューを見ていたら、Lost Virginというカクテルがありました。

 「あ、俺の作ったのと同じ名前のがある。」

と言ったら、そこで働いていたバーテンダーのかたが、

 「それ、翡翠さんのカクテルですよ。」

「え?」

ってなことがありました。

いやぁ、めっちゃ嬉しくってたまりませんでした(笑)。


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天使の仕打ち [オリジナルカクテル]

天使の仕打ちと

悪魔の安らぎ

ひとつだけ叶うなら

お前を 望む 迷わずに


恥ずかしながら、私が作った曲の一部です。   でへっ。

という訳で、オリジナルカクテル『天使の仕打ち』です。

  

素材 推奨銘柄 分量
ドライジン   30ml
ブランデー なんとなくコニャック 20ml
ビター CAMPARI 10ml
ステア&カクテルグラス


このカクテル、ほぼ思い付き一発で考えたものです。変わったと言えば、作る際のスタイルが変わっただけ。ジンとブランデーを混ぜたらどんなふうになるんだろうと思ったのが、きっかけです。もちろん、それだけだと強烈過ぎるよなーと思うのは当たり前の話。で、なんとなくカンパリを入れてみました。

飲んでびっくり。うまいやん!(伝家の宝刀 自画自賛 ←恒例やな)

当初は、オールドファッションドグラスに氷と材料を入れて、バースプーンでかき混ぜるビルドスタイルでした。さすがに強烈で飲みにくいやろと思ったからです。氷をとかしながら飲んだら、飲みやすいだろうと。

何度か飲んでいるうちに、よくあるカクテルグラス(三角のやつね)で飲んでみたくなり、ミキシンググラスでステア。

ほんだら、ブランデーの香りも立つし、なかなかのもの(自画自賛2)。それからは、すっかりそのカクテルスタイルに落ち着きました。

甘みはあるのですが、意外とハード。また、赤い色と相まって、これはもう、

  天使の仕打ち

しかないだろうと。ふふん(←何故か得意気)

その後、最初に書いた歌詞の一節で対極にある、『悪魔の安らぎ』にチャレンジしているのですが、なかなかアイデアが浮かばなくてねぇ。。。

だってね、メニューに『天使の仕打ち』『悪魔の安らぎ』って並んでいたら、

ちょっとかっこ良くない? はっはっはっ♪(笑)


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シェラザード(完結編) [オリジナルカクテル]

今回は完結編ということで、前回アップしなかった出来上がりまでの話をしてみようと思います。

まずは、一昨日アップしたレシピと写真から。


シェラザード

素材 推奨銘柄 分量
ドライジン   30ml
アーモンドリキュール DISARONNO AMARETTO 10ml
スロージン   10ml
フレッシュレモン   10ml
シェイク&カクテルグラス

このカクテルを考えるにあたって、テーマは、誰でも思いつきそうで、かつ飲みやすいもの、と位置づけました。2006年10月に立ち寄らせてもらった愛媛県松山市のバー Con Almaさんに作ってもらった、アマレットとパッションフルーツシロップを使ったカクテルがおいしくて、飲みやすいカクテルを考えてみようと思った訳です。もちろん、そこでいただいたカクテルは誰でも思いつきそうなものではなくて、複雑な風味が絡み合ったとてもおいしいものですので、誤解のないように。

私の主義は、材料として使用するのは3種類~4種類。5種類、6種類と混成する材料を増やしていくと、あえて入れてる意味が不明瞭(要は味も香りもよくわからない)になっているカクテルだとか、ほんの1mlの差でも味が変わるといったピンポイントのシビアな計量が大前提というカクテルになってしまうからです。

あ、私がカクテルを考える時の主義・思想を話してみるのもいいかも。今度、文章を作ってみます。ま、大した話ではありませんが。

さて、話を戻します。

「飲みやすい」という前提だと、甘さがある程度必要です。だからといって、デザート的なカクテルにするつもりはないので、どうしてもレモンとかライムで味を締めることになります。んで、ベースになる酒があります。

となると、使えるリキュールはたったの2種類。

Con Almaさんの真似をして、まずはアマレットとパッションフルーツシロップをと思ったのですが、とりあえずやめました。その理由は、アマレットは大概のバーにあっても、パッテョンフルーツシロップはあまり見かけないからです。そのまた根本の理由は、もし私の記事を読んで興味をもってくれたかたがバーでオーダーしたら、「材料が無いから作れない」なんてことにならないためです。

という訳で、まずは、ジン、アマレット、パッションフルーツリキュールであるAlizé(アリーゼ) GOLD PASSIONを使用してみました。アマレットと合わせると、Alizéの風味が無くなってしまい、意味がありません。全体的な味もなんだか薄い感じで。

その後、Alizeéをやめて、ラズベリーリキュールのCHAMBORD(シャンボール)を使用してみたところ、なかなか良い感じ。でも、何か物足りません。

そして、ベースをジンから別のものに変えたり、リキュールも変えたりしながらいくつか試してみましたが、どうも物足りないものばかりが出来て。。。

ちなみに、試行錯誤している時の分量比率は、ずっと30ml/10ml/10ml/10mlのままでした。これよりリキュールが少なくなるとドライになって飲みにくくなるし、逆に多いと甘ったるいだけのカクテルになりそうだったからです。先ほども話しましたが、デザートカクテルを考えている訳ではないので、甘ったるい感じにだけはしたくなかったので。また、私の嗜好としては、残骸の様にベースとなる酒の分量を多くしがちなのですが、飲みやすいカクテルがテーマなのでなんとか我慢しました。

そうこうしているうちに、バックバーを見ると、スロージンのボトルが目に入りました。

   そういや、スロージンって、今まで使ったことなかったよなー。

で、前述の分量で作ってもらったら、「おぉっ!」と自画自賛(笑)。

  Bar Araratのマスター Hypnotiqさん、
  毎度ながらご協力ありがとうございます(おじぎ)。

DISARONNO AMARETTO(アマレット)は、分類としてはアーモンド系とか、種子系、核系、というふうに言われます。アプリコット(杏)の種の核(仁)をブランデーで抽出し、いくつかの香草のフレーバを付けたリキュールです。杏の仁というところで、気付きませんか? そう、杏仁豆腐の「杏仁」です。つまり、アーモンドではなく杏(杏仁)風味のリキュールなんです。

何故アーモンド系と呼ばれるのか、不思議に思って調べてみました。アーモンドはスィートとビターの2種類があって、日本で一般に食されている(アーモンドチョコなど)のは香りの弱いスィートだとのこと。ビターの方は香りが強くて、杏仁と同じような香りなのだそうです。

  ※参考
    100%カクテル
    100%カクテル AMARETTOのページ

おいしいと思えるカクテルの形は固まったので、仕上げフェイズに入りました。仕上げといっても飾りをつける訳ではなくて、飲み物のレシピとしての調整・選択です。何かというと、まずはレモンとライムのどちらを選択するかということです。

実際、レモンで作ってもライムで作っても、どちらでもおいしいと思います。ほかにも飲みたいカクテルはあるので、1日に同じものを2杯とか飲むのももったいないので、別の日に飲みます。そうすると、そんなに大差ないように思えて(苦笑)。ま、そんな訳で、前述のレシピ表にはレモンを使うように記載していますが、ライムもおいしいのでお好みでどうぞ。

  Bar K-STYLEのマスター 高谷さん、
  赤バーのマスター かなみさん、
  毎度ながらご協力ありがとうございます(おじぎ)。

次に、ジンが苦手なかたは沢山いらっしゃるので、ウォッカに変えてみました。

・・・ただの味の薄い汁、それ以外の何ものでもありませんでした。つまんね。

という経緯で、シェラザードが完成した訳です。ちなみに、このリキュールの組み合わせでは、ラム酒、ブランデー、ウィスキーをベースにというのは、試していません。

 ※もし試したら、またシェラザード番外編とか銘打って、記事をアップします。
   おいしかったら、別の名でアップするかも。。。

ま、いつもという訳ではありませんが、こんなふうにカクテルレシピを考えながらオーダーしていることがあります。もちろん、快く受け入れてくれるバーテンダーのかたが居る店だからこそ、出来る飲み方です。

カクテルが好きでオリジナルカクテルを作ってみたいと思ってるかた、特に大阪・東京のかた、もし良かったら一緒に飲みに行きましょう。私はバーチャルプロ・・・つまり素人(笑)なのですが、私なりのアドバイスもさせていただきますよ♪ んで、こういうオーダーをしまくって、バーテンダーのかたに興味をもってもらいましょう!


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シェラザード [オリジナルカクテル]

昔々、そのまた昔、とある国に一人の王様が居ました。その名は、シャリアール。

ある日、シャリアール王が王宮に戻り、后を驚かせようと静かに寝室に向かったのですが、そこで見たものは、后が従者と不貞をはたらいている光景でした。シャリアール王は従者と后の首をはね、そして誰をも信じない冷たい心を持つ者となってしまいました。

后が居ないのでは、王宮の体面が保てません。そこで、ハーレムから後妻を迎えることになるのですが、初夜を迎えた翌日、その妻を殺してしまうのでした。それも、毎日、そしてその所業は3年間も続きました。

シャリアール王は、実はそんな残虐なことをするような人間ではありませんでした。いえ、残虐どころか良い王であり、かつては民に信頼されている素晴らしい王だったのです。

   昔の王に戻って欲しい。

シャリアール王を愛する一人の姫が居ました。王に仕える大臣の娘です。姫は自ら王の妻になることを望み、大臣が泣いて止めるのを振り切り、王の妻となりました。

婚礼を終えた初夜、姫は王に話をします。その話はとても面白く、王は非常に興味深く耳を傾けていました。

   で、その後はどうなるのだ?

シャリアール王がそう言うと、姫は、

   あら、王様。もう朝ですよ。お祈りの時間です。
   お急ぎにならないと、神官の方々が大広間でお待ちですよ。
   このお話の続きは、また今夜いたしましょう。

夜になると姫は、

   王様。お話の続きは、どうなさいましょうか?

と言いました。シャリアール王は、続きが気になって仕方がありません。

   早く。早く続きを聞かせるのだ。

姫は優しい微笑みを浮かべ、それでは・・・と話を続けました。

朝のお祈りがあるので、いつも話は途中で終わってしまいます。人間不信になったとはいえ、国をまとめあげ豊かにしていくことは一国の王としての当然の責務ですから、昼間は話を聞いている暇がありません。シャリアール王は少しでも早く話が聞けるようにと、国政に対し意欲的に務めていました。

姫の話は毎日毎日続き、そしていつしか3年間の月日が流れました。シャリアール王と姫の間には、子供も生まれました。シャリアール王は、はたと気付きました。姫を愛していること、そして生まれた子供も愛しいこと。

そう、いつの間にかシャリアール王の心は、いやされていたのでした。

シャリアール王は昔のような優しい王に戻り、そして、より一層豊かになれるように、国と民のためにその身を捧げたのでした。

シャリアール王の心を開かせた姫、その名は、


シェラザード

素材 推奨銘柄 分量
ドライジン   30ml
アーモンドリキュール DISARONNO AMARETTO 10ml
スロージン   10ml
フレッシュレモン   10ml
シェイク&カクテルグラス


甘酸っぱく、リキュールとベースのジンの風味がマッチしているカクテルです。アルコールは20%前後(計算してませんが)といったところなので、結構強いと言えばそうなんですが、私の嗜好からするとジンが45ml、他の材料が5mlずつって方向に走りそうなので、それを考えると結構飲みやすい方かと。味は、もちろん飲みやすくおいしいものとなっています。

前段の話は、もうおわかりですね。千夜一夜物語(アラビアンナイト)が語られたエピソードです。アラジンの魔法のランプ、シンドバッド航海記、アリババと40人の盗賊などが語られた千夜一夜物語です。

 ※アラジンとアリババの話は、フランス語に訳された際に追加された話らしく、
   原本となるアラビア語の写本には出てこないそうですが。。。

DISARONNO AMARETTO(アマレット)の風味は、私にとっては夜をイメージさせるものです。そこで、夜と言えば誰でも知っている千夜一夜物語の逸話から、シェラザードという名を選びました。

カクテルを作るにあたっての話は、また次回ということで。なんせ、前説だけでも量があるので、記事全体が長くなって、自分で書いてても読むのが面倒になったのでね(苦笑)。

あ、そうそう、忘れてました。

     新年 明けまして おめでとうございます

          本年も どうぞよろしくお願い致します


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