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シェラザード(完結編) [オリジナルカクテル]

今回は完結編ということで、前回アップしなかった出来上がりまでの話をしてみようと思います。

まずは、一昨日アップしたレシピと写真から。


シェラザード

素材 推奨銘柄 分量
ドライジン   30ml
アーモンドリキュール DISARONNO AMARETTO 10ml
スロージン   10ml
フレッシュレモン   10ml
シェイク&カクテルグラス

このカクテルを考えるにあたって、テーマは、誰でも思いつきそうで、かつ飲みやすいもの、と位置づけました。2006年10月に立ち寄らせてもらった愛媛県松山市のバー Con Almaさんに作ってもらった、アマレットとパッションフルーツシロップを使ったカクテルがおいしくて、飲みやすいカクテルを考えてみようと思った訳です。もちろん、そこでいただいたカクテルは誰でも思いつきそうなものではなくて、複雑な風味が絡み合ったとてもおいしいものですので、誤解のないように。

私の主義は、材料として使用するのは3種類~4種類。5種類、6種類と混成する材料を増やしていくと、あえて入れてる意味が不明瞭(要は味も香りもよくわからない)になっているカクテルだとか、ほんの1mlの差でも味が変わるといったピンポイントのシビアな計量が大前提というカクテルになってしまうからです。

あ、私がカクテルを考える時の主義・思想を話してみるのもいいかも。今度、文章を作ってみます。ま、大した話ではありませんが。

さて、話を戻します。

「飲みやすい」という前提だと、甘さがある程度必要です。だからといって、デザート的なカクテルにするつもりはないので、どうしてもレモンとかライムで味を締めることになります。んで、ベースになる酒があります。

となると、使えるリキュールはたったの2種類。

Con Almaさんの真似をして、まずはアマレットとパッションフルーツシロップをと思ったのですが、とりあえずやめました。その理由は、アマレットは大概のバーにあっても、パッテョンフルーツシロップはあまり見かけないからです。そのまた根本の理由は、もし私の記事を読んで興味をもってくれたかたがバーでオーダーしたら、「材料が無いから作れない」なんてことにならないためです。

という訳で、まずは、ジン、アマレット、パッションフルーツリキュールであるAlizé(アリーゼ) GOLD PASSIONを使用してみました。アマレットと合わせると、Alizéの風味が無くなってしまい、意味がありません。全体的な味もなんだか薄い感じで。

その後、Alizeéをやめて、ラズベリーリキュールのCHAMBORD(シャンボール)を使用してみたところ、なかなか良い感じ。でも、何か物足りません。

そして、ベースをジンから別のものに変えたり、リキュールも変えたりしながらいくつか試してみましたが、どうも物足りないものばかりが出来て。。。

ちなみに、試行錯誤している時の分量比率は、ずっと30ml/10ml/10ml/10mlのままでした。これよりリキュールが少なくなるとドライになって飲みにくくなるし、逆に多いと甘ったるいだけのカクテルになりそうだったからです。先ほども話しましたが、デザートカクテルを考えている訳ではないので、甘ったるい感じにだけはしたくなかったので。また、私の嗜好としては、残骸の様にベースとなる酒の分量を多くしがちなのですが、飲みやすいカクテルがテーマなのでなんとか我慢しました。

そうこうしているうちに、バックバーを見ると、スロージンのボトルが目に入りました。

   そういや、スロージンって、今まで使ったことなかったよなー。

で、前述の分量で作ってもらったら、「おぉっ!」と自画自賛(笑)。

  Bar Araratのマスター Hypnotiqさん、
  毎度ながらご協力ありがとうございます(おじぎ)。

DISARONNO AMARETTO(アマレット)は、分類としてはアーモンド系とか、種子系、核系、というふうに言われます。アプリコット(杏)の種の核(仁)をブランデーで抽出し、いくつかの香草のフレーバを付けたリキュールです。杏の仁というところで、気付きませんか? そう、杏仁豆腐の「杏仁」です。つまり、アーモンドではなく杏(杏仁)風味のリキュールなんです。

何故アーモンド系と呼ばれるのか、不思議に思って調べてみました。アーモンドはスィートとビターの2種類があって、日本で一般に食されている(アーモンドチョコなど)のは香りの弱いスィートだとのこと。ビターの方は香りが強くて、杏仁と同じような香りなのだそうです。

  ※参考
    100%カクテル
    100%カクテル AMARETTOのページ

おいしいと思えるカクテルの形は固まったので、仕上げフェイズに入りました。仕上げといっても飾りをつける訳ではなくて、飲み物のレシピとしての調整・選択です。何かというと、まずはレモンとライムのどちらを選択するかということです。

実際、レモンで作ってもライムで作っても、どちらでもおいしいと思います。ほかにも飲みたいカクテルはあるので、1日に同じものを2杯とか飲むのももったいないので、別の日に飲みます。そうすると、そんなに大差ないように思えて(苦笑)。ま、そんな訳で、前述のレシピ表にはレモンを使うように記載していますが、ライムもおいしいのでお好みでどうぞ。

  Bar K-STYLEのマスター 高谷さん、
  赤バーのマスター かなみさん、
  毎度ながらご協力ありがとうございます(おじぎ)。

次に、ジンが苦手なかたは沢山いらっしゃるので、ウォッカに変えてみました。

・・・ただの味の薄い汁、それ以外の何ものでもありませんでした。つまんね。

という経緯で、シェラザードが完成した訳です。ちなみに、このリキュールの組み合わせでは、ラム酒、ブランデー、ウィスキーをベースにというのは、試していません。

 ※もし試したら、またシェラザード番外編とか銘打って、記事をアップします。
   おいしかったら、別の名でアップするかも。。。

ま、いつもという訳ではありませんが、こんなふうにカクテルレシピを考えながらオーダーしていることがあります。もちろん、快く受け入れてくれるバーテンダーのかたが居る店だからこそ、出来る飲み方です。

カクテルが好きでオリジナルカクテルを作ってみたいと思ってるかた、特に大阪・東京のかた、もし良かったら一緒に飲みに行きましょう。私はバーチャルプロ・・・つまり素人(笑)なのですが、私なりのアドバイスもさせていただきますよ♪ んで、こういうオーダーをしまくって、バーテンダーのかたに興味をもってもらいましょう!


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